ブリーディングポリシー

社会が豊かになり、そして窮屈になるに従って犬やネコなどのペットの数はどんどん増えて行きました。これには人間界の少子化も影響しているかも知れません。
しかし、ペットたちを取り巻く現状は、けして納得できるものではありません。まだ離乳も完全とは言えない生後30~50日の子犬が狭いケージに入れられて売られていたり、可愛さに一目惚れをして購入したところ、予想よりも大きくなったり、トイレのしつけに困って放棄したりと、寂しい状況を見聞きすることも多いのです。
私たちは、このような状況に声を上げさせていただきます。
健康で明るい子犬たちを育て、皆さんの家族に、と考えてます。

1.少なくとも生後2ヶ月、1回目の混合ワクチンの接種までは母犬、兄弟と一緒!

生後1ヶ月頃の子犬は確かに可愛い表情をしています。しかし、この時期はあらゆる意味で危うい時期でもあります。一瞬の可愛さに高い価値を求めるのではなく、より健康な成長を考え、見守っていきます。

子供のときの脳は電気信号の数が大人よりもずっと多いことがわかっています。このうち、よく使われるものだけが残っていき、使わないものはどんどんなくなっていきます。
簡単にまとめると

脳が「柔らかい」この時期にいろんな経験を積んでおくことでその子が社会性豊かな子に育つかどうかを分けることになるのです。

兄弟たちとプロレスごっこをし、離乳期に母犬に怒られ… 様々なことを通して子犬たちの心は成長をしていくのです。この時期に狭いゲージに1頭だけで生活を強いられた子犬は心の発達が遅れ、人や他の犬とうまくコミュニケーションが取れなくなってしまいます。(詳しい内容は「人という動物と分かりあう [ソフトバンク新書]」畑正憲著 をご覧ください。)
また、身体面においても離乳が十分でないことから起こる消化不良、それに伴う栄養障害がその後の発育に大きな障害となります。

ペットの先進国では生後100日未満の子犬の販売を法律で禁止している国もあるのです。そういった意味では日本は犬に対する知識、文化が、少しずつ改善してきてはいますが、まだまだ遅れていると言わざるを得ません。

子犬を送り出す私たちはもちろんのこと、飼う立場になる皆さんが正しい知識を持つことで、少しずつでもこのペット文化がいい方向に変わって行ったら良いなと思います。

2.たくさんの生き物に囲まれ、にぎやかな所で生まれ、育ちます

多くのイヌ科の動物、そして野良犬などが出産、育児をする場合は、ほとんどが巣穴を使います。閉ざされた暗い所、それは警戒心を身に付けさせるために重要なのです。
真っ暗な巣穴、入り口からかすかな光。同時に様々な音も聞こえてきます。母親のうなり声も外界の怖さを強調するでしょう。

「あそこは怖いものが溢れている場所なんだろう」
「知らない場所、怪しいものには近づかないようにしよう、、、」

このようにして、警戒心(臆病さ)を身にまとったコが、自然界では生き延びるでしょう。犬では素晴らしい番犬として活躍できるのです。

と・こ・ろ・が!  です。

現在の日本で、犬を番犬として飼いたいと思っている方が、果たしてどのぐらいいらっしゃるでしょうか。番犬の仕事はハイテクの機械に譲り、犬は家族の一員としてゆかいで楽しい役割を担うようになりました。そのような飼い方になじみやすい子犬を育てるには、巣穴的な育児と逆のことを行なうべきです。

『犬の出産・育児は、明るくにぎやかな所で!』です。

他の犬がうろうろしてます。ネコが遊びに来ます。そしてもちろん、笑顔の人間たちがちょこちょこと顔を出します。
王国では、この手法で臆病さでは代表的な野生動物であるキタキツネの出産・育児をさせ、明るく社交性豊かなキツネを育て上げた記録があります。
犬は、キツネよりも簡単です。生後2ヶ月間、お祭りのように私たちが一緒に成長を楽しめばOKなのですから。
それがなかなか普通のことにならない日本で、王国は確実に実行し、心と身体、ともに健康で明るい子犬を育てていきます。

3.親戚さんが増えます

これまでのペットの販売では、その子の兄弟が不明なことがほとんどでした。まして生まれた場所を特定し、里帰りをすることなど不可能でした。しかし、少しずつですが情報を公開する方向に向ってきています。
これは、ドッグランの増加と、いわゆる『オフ会』の開催が増えてきていることに理由があるでしょう。王国では新しい飼い主さんのOKがあれば、兄弟のたくさんの情報をお渡しできます。
北の大地から旅立った子犬たちは、その後も飼い主さん同士で連絡を取り合い、各地で再会の場を設け、楽しく兄弟親戚で遊ぶことが可能です。
まさに犬から繋がる親族の輪です。そんなゆかいな絆を、王国は実家として応援させていただきます。